点滴や注射や 何かの説明をされて
よく分からないままに署名したりした
でも
なんか夢の中に居る様な感覚
時々やってくる 今や無意味な陣痛で
現実に引き戻されるんだけど
しばらくすると
「だんな様 入られました」
?????うそ?????
まさか 立ち会うの?!
びっくりしてると
給食係りみたいな格好で だんな様登場
「大丈夫!?倒れても知らんでー」
「分からん・・・お前の影に隠れとくわ」
私の頭上に座って なるべくお腹を見ないようにしてました
ホント びっくりしたよ
私は 誕生の瞬間を共に味わえないんだ・・・ って
残念に思ってたから
立会い決心してくれて
とっても嬉しかったし 心強かったな
院長がやっと到着して瞬間に
またまた陣痛が・・・
院長 「はい!もうこれで最後の陣痛!楽しんで!!」
って
そんな無茶な!
でも
院長に 「はい終わった!笑ってごらんよ」
って言われて しっかり笑顔を返す私は
我ながら強いなーって思いました
麻酔がしっかり効いて 感覚はないんだけど
どうやら 院長が下から 我息子の位置を手で確認している模様・・・
この世に麻酔があってよかった・・・
院長 「ここまで来てるのに 生まれなかったの?残念だなぁ」
そして 手術が始まりました
怖いから 頭上のだんな様とずっとしゃべってました
「んー 挟まってるな」
って
私すんごく揺さぶられてますけど・・・
下から院長が押し上げて
お腹から 別の医師が 息子を取り上げてくれるんだけど
多分 骨盤に挟まってなかなか抜けないみたい
いきんでる時 めきめき音がしてたのは
頭と骨盤が にらめっこしてた音だったのね
・・・・・そうこうしてたら・・・・・
だんな様
「うわ!出で来た!!!」
13時21分
突然
息子は現れました
イリュージョンのように
ライオンキングが誕生した時みたいに
先生に高々と掲げられました
手も足も
ぎゅっっっと縮こまって
でも 大きな大きな産声をあげて
息子は 無事に生まれてくれました
長ーい長ーーい
息子と私とだんな様の闘いでした